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お知らせ

  • 2015年09月03日 古典に学ぶ 自然のなりゆき / ところ変われば
  • 【自然のなりゆき 】

    農民は季節に応じてはたらき、商人は利益を追い、職人は腕をみがき、官史は権勢を求める。 これはみな自然のなりゆきだ。だが時として、農民には凶作があり、商人には思わぬ損失があり、職人にはできそこないがあり、仕官する者には不遇がある。これは天命によってそうなるのだ。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店

    【ところ変われば】

    南国の人は髪を切って裸でいる。北国の人は布で頭をつつんで、毛皮をきている。中国の人は冠をかぶり衣服をつける。その中国でも土地によっては人々は農業、商業、狩猟、漁業とそれぞれの仕事にたずさわる。冬には毛皮を、夏には薄物を身につける。水に行くには舟、陸を行くには車。誰に教えられたのではない。自然に従っているのだ。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店