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お知らせ

  • 2016年08月16日 古典に学ぶ 義理とは義務 / 義理という語の由来
  • 【義理とは義務】

    それはギリ(義理)のことで、これは文字通りには正しい道理だが、やがては世論が遂行を期待している、ぼんやりした義務感を意味するようになった。その元の純粋な意味では、義理は純粋単純な義務を意味していた。それゆえ私たちは両親に、目上の人たちに、目下の人たちに、また社会全般等々にたいし義理を負うというのである。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

    【義理という語の由来】

    義理の本来の意味は義務にほかならない。また義理という語の由来は、おそらく次の事実によるのであろう。すなわち、私たちの行為、たとえば両親にたいする行為においては、愛こそが唯一の動機であるべきたが、その愛が欠けているときには、親孝行を命じる何か他の権威がなければならない。そこで、この権威が義理という形をとったのである。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館