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お知らせ

  • 2014年06月26日 古典に学ぶ 天下の牝(ひん)/道は万物の奥
  • 【天下の牝(ひん)】

    大国は川にたとえるなら下流である。諸国はこれに合流しようとする。換言すれば、天下における「女性」である。諸国はこれに慕い寄る。女性はみずから手を下すことなく、男性を意のままにする。つねに受け身であるからこそ、それが可能なのだ。大国が小国にへりくだるなら、小国はおのずと大国に帰服する。小国が大国にへりくだるなら、大国はおのずと小国を受容する。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店

    【道は万物の奥】

    「道」は万物の内面に貫徹する。この道理をわきまえている者は、むろんこれを尊重する。たといこの道理を自覚せぬ者でも、内に「道」を抱いている。人々はすぐれた意見ばかりもてはやし、善行ばかりを受け入れる。だが「道」だけは善不善を超越して、すべての人を生かすのである。この「道」にのっとるなら、いながらにして天下は治まる。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店