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お知らせ

  • 2016年03月22日 古典に学ぶ 国は聖なる住家 / 日本の皇室について
  • 【国は聖なる住家】

    私たちの自然崇拝によって、その国は、私たちの魂の最奥に親しくなった。一方、その祖先崇拝は、家系を次々とたどってゆけば、皇室を全国民の源流とした。私たちにとって国はそこから金を掘ったり、麦を穫ったりする国土や土壌にとどまらない。国は私たちの父祖の霊である神々の聖なる住家である。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

    【日本の皇室について】

    私たちにとって天皇は、法治国家の保安武官長ではなく、ましてや文化国家の保護者でもない。天皇は地上において身体をそなえ天の代理をするものであり、その人格中に、天の権威と天の慈悲とを兼ね備えている。プートミー氏(1835~1906、フランスの教育者、著述家)の言うところがイギリスの王室について当てはまるとすれば、すなわち「イギリス王室は権威の権化であるばかりでなく、国民統合の創造者であり象徴である」。私の信ずるところでは、このことは日本皇室については二倍も三倍も確かめることができよう。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館