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お知らせ

  • 2016年09月13日 古典に学ぶ 義理という権威 / 義理は厳しい親方
  • 【義理という権威】

    この義理という権威が形成されたことは、まことに正しかった。というのも、もし愛が直ちに美徳を行わせることをしないなら、知性に頼らなければならない。つまり、理性が活発に働いて、正しく行動する必要を悟らさねばならない。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

    【義理は厳しい親方】

    同じことは他の道徳的責務にも当てはまる。義務がわずらわしくなるとたんに、ただちに正しい道理が介入して、私たちが義務をのがれないようにさせる。このように理解すれば、義理は厳しい親方であって、樺のむちを手にして怠け者を打って、その役割を果たさせるのである。

    (参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館